いじる側が強者側で居続けられるたった一つの理由

どんなグループにも「いじる側」と「いじられる側」とがあります。

そして往々にして「いじる側」は強者側であり、「いじられる側」は弱者側になります。ナチュラルにいつも、いつの間にか「いじられる側」になっている人はどのグループにも数人いるのではないでしょうか。

いつも「いじられる側」でいることが多い人はこう思うときがあるはず。

「なんでいつもいじられてばかりなの?」と。
「損してね?」「いじられたくない!」「いじる側になりたい」と。

「いじる側」がいじる側という強者で居続けるのには、たった一つの理由があります。

それは、「それに見合うメリットをいじられる側に提供し続けているから」です。

いじられる側には、もちろん損している感があります。
しかし、その損している感に見合う、メリットを得ているからこそ、ずっと「いじられる側」でいてもいいとどこか無意識下でも思っているのです。

そのメリットは例えば、
「先輩後輩関係だったら、先輩から色々と教えてもらえている」であったり、
カーストの高いグループに所属できている」であったり、
「低リスクで他グループからの脅威を受けないで済む」であったり。

「そのグループから簡単に抜け出せないからガマンする」というのも、それはそれで「リスクを伴う行動に移さなくて済む」というメリットを受けてしまっています。その環境をいじる側がつくりだしているのです。

でなければ、あなたの脳の無意識センサーは
「流石にこれおかしいぞ」とそのグループにいることをあなたに止めさせようとします。
「そこまでの損をしてまで、ここにいなくていい」と。

逆にいじる側は、いじられる側に同じグループにずっと居てもらうためには、それに見合うメリットをずっと提供し続ける必要があります。

いじられる側も、その”取り引き”が見合わないと思えば、そのグループを見切るという選択があります。もちろんそれが、なかなか難しいことも多いのですが、客観的に見て、「受けている”損している感”と、それに引き換えて受けているメリットが合わないな」と思ったら、無理して黙ってガマンする必要もないな、とどこかで考えておいたほうがいいと思うのです。あくまで、物と物の関係に限らず、人と人の関係も、自然にギブアンドテイクになっていく気がします。

ほら、この記事に☆を付けたくなるように。

あ、まだそんなにギブされていませんか。